こんにちは。都内に1LDKのマンションを購入してからほぼ1年が経ちました。
ゆるサバのぷーです。
前回に引き続き、マンション購入に伴う税金の話です。
「マンションを購入で適用されない優遇制度3つ」と題して、2回目の今回のテーマは「固定資産税」です。
1回目の記事はこちら↓
【税金】50平米以下の物件は要注意:マンションを購入後にかかる税金と適用されない優遇制度3種類:その(1)住宅ローン減税
なんでこんなに庶民から税金取るんでしょうかね。(図書館とか医療費とかに有効利用されていると信じたい。議員の文通費とか、ほんとあり得ん)
オモシロくないけど付き合わざるを得ない「税金」について、それでは始めます~。
※税金や控除の条件は、実際はもう少し細かかったり、人によって異なるので、あくまで一参考例としてお読みください。
固定資産税とは:仕組みや計算方法ざっくりおさらい
固定資産税という税金自体は、不動産購入を考えた人なら(人でなくても)知っている人が多いと思います。
わたしも、マンション購入を検討し始めた頃、だいたいの金額を周囲の人に聞いたり、調べたりして、ざっくり毎年10万円くらいと見積もっておけば大丈夫だろうと考えていました。
まず、簡単に固定資産税についてわたしが理解している内容で説明します。
固定資産税とひとくくりに言っていますが、固定資産税と都市計画税と二つに分かれています。
それぞれの税金は、土地と住宅のそれぞれ「評価額」というのを基に計算されています。
ややこしいのは、評価額は物件の販売価格とは違い、役所の専門の人が調査をして決まるようです。
固定資産税の金額の計算方法
- 固定資産税=(土地の評価額+建物の評価額)x税率1.4%
- 都市計画税=(土地の評価額+建物の評価額)x税率0.3%
の合計が毎年払う金額になります。
例えば、土地の価値(評価額)が100万、建物の価値が400万だったとして
- 固定資産税:(100万+400万)x1.4%=6万円弱
- 都市計画税:(100万+400万)x0.3%=1万弱
計7万円となります(計算を単純にするための金額例です)。
ふー、説明だけでこれだけ長くなってしまいましたが、まぁ内訳はともかくとして、固定資産税は、「土地と住宅の評価額」に一定の割合を掛けた金額を毎年納めるという税金です。
評価額は3年置きに見直しをされるようですが、大幅に下がるとうことはないようです。
固定資産税軽減処置とは
固定資産税軽減処置とは、固定資産税で支払う金額が、一定期間減額されるという制度です。
正式には「固定資産税の特例措置」という制度のなかでいろいろな特例があり、そのなかの新築住宅に関するものです。その他にも、「減額処置」とか「減免」とかいろんな呼び方をされていて、最初の頃は何が違うんだろとさらに頭がぐるぐるになりました(*_*;
参考サイト:東京都主税局 軽減制度
内容・計算方法
計算方法はめんどくさくて覚えられませんが、一応こんな感じです。
固定資産税:
- 土地:評価額x1/6 x 1.4% (評価額が6分の1に抑えられる)
- 住宅:評価額x1.4% x 1/2 (住宅分の固定資産税が半分になる)
都市計画税:
- 土地:評価額 x 1/3 x 0.3%(評価額が3分の1に抑えられる)
- 住宅は減税なし
ご覧の通り、減額の掛け率が評価額にかかったり、全体の金額にかかったりとよくわかりません。なんでこんな面倒な方法にしたのかと文句の一つも言いたくなりますが、とにかく「減る」ことは確かです。
※ちなみに、住んでいる場所により税率も変わるようです。
この減額がマンションなら5年(条件によっては7年)適用されます。
単純に住宅分だけで計算しても半額ですよ!奥さん。これは結構大きいです。
固定資産税は住宅の方が占める割合が大きいので、ざっくり計算で、固定資産税が10万だったとしても、年間5万x5年=25万のお得です。
適用条件(マンションの場合)
- 新築(中古の場合は築年数の指定あり)
- 床面積が50㎡以上280㎡以下(正確には「専有部分のうち居住部分が、その専有部分の2分の1以上で、居住部分の床面積に廊下や階段などの共用部分の面積を按分し、加えた床面積が…」とある。もはや呪文にしか見えない、わけわからん)
など
出ました50㎡以上。
新築で50㎡以上を購入するって、相当収入の安定した人だと思うのだけど、やはりファミリー層への援助がメインなのでしょうかね(哀)。なお、中古物件にも同様の減税制度はあり、中古の場合はさらに築年数や耐震性などの指定があるようです。
固定資産税が6年目からあがるといわれるわけ
固定資産税を調べていると、6年目からあがるという情報を見たことはないでしょうか?
わたしも以前、ネットで調べていた時に、そういった話を目にして「下がるんじゃなくてこれ以上あがるんかい?!」とパニくりました。
ここまでお読みいただくとわかるかと思いますが、固定資産税が6年目から増えるといわれるのは、減税処置の期間が終わるためです。
よって、正確には増えるのではなく本来の金額に戻るだけです。
減税処置を受けていない場合は無縁です(6年目から上がることはないと税務窓口にも確認済み)。
良くも悪くも、固定資産税は最初からほぼ変わらず。
6年目から増えるということがないとわかった点ははちょっと安心しました(途中から土地の価値が爆上げすれば別ですが)。
固定資産税の謎
今回調べていて、固定資産税に関しては、評価基準があいまいで計算も複雑なため、役所でも間違えることがあるというのを知りました。
同条件のマンションがどの程度なのかわからないので、判断のしようがないのですが、1LDKという狭い部屋で年間10万円超えというのは、もやもやと納得できない感はあります。
ひとまず予定から飛び出た金額は、掛け捨ての生命保険を解約して相殺するつもりです。
ちなみに、固定資産税を調べるにあたり、いろいろ参考になったのは、週刊エコノミスト 固定資産税を疑えという雑誌ですが今はeBook版しかないようです。エコノミストは定期的に固定資産税の特集をやっているようなので、今年版を紹介しておきます。