映画「パーフェクト・デイズ」主人公の生活費を考えてみた

平山の生活費 雑記

アカデミー賞を取ったことでニュースにもなった映画「パーフェクト・デイズ」を先月末に見てきました。
この映画は「主人公のような人生は幸せかどうか」という問いを見る人に投げかけるストーリのようだったので、シンプルな生活を目指しつつ仕事もプライベートも迷走している自分にとって、何かヒントが見つかもしれないと思い、見に行くことにしました(もちろん行ったのはサービスデー)。
※この先はネタばれになりますのでご了承ください

見た感想としては、主人公のような生活について良いなと思う部分と、良いけど自分にはできないなと思った部分とがありました。同じような毎日を繰り返しつつ彼なりの楽しみもあって、そのあたりは自分が求める生活スタイルに近いのではと思いました。

ただ、見ていて何気に気になったのが彼の生活費です。地味な生活をしながら、意外に出費が多いのでは🙄とも思えました。そこで、主人公のような生活をするには現実的にどのくらいお金がかかるのか、計算してみることにしました。

この記事を書いている人:ぷーた
会社員を地味に続ける独身(離婚歴なし・子供なし・一人暮らし)。
アラフォーと言い続けていたがもはや50代。この先の会社員生命の短さを感じ(というか明日にでも辞めたい)、早期退職を夢みて日々節約。
細く長く心療内科に通う。

スポンサーリンク

ストーリー概要と平山の生活

見ていない人のために、映画のストーリーと平山の生活パターンを先に説明します。

ストーリー概要

映画では、主人公の平山の日常が淡々と描かれています。風呂なしの古いアパートに住み、平日はは公衆トイレの掃除の仕事をしています。毎日同じようなルーティンを繰り返し、時にはそのルーティーンが崩されるような出来事も起きつつ毎日が過ぎていく感じです。

主人公 平山の生活ルーティーン

平山の生活パターンはだいたいこんな感じです。

<平日>
午前:
近所の掃き掃除の音で目覚める
歯を磨き髭を整え、植木に水をやり、着替えて家を出る
家の前の自販機で缶コーヒを買う
車に乗り🚙、好きな音楽をカセットテープで聞きながら、職場(渋谷の公衆トイレ)まで向かう
複数のトイレを掃除してまわる🚽

昼~午後:
コンビニで買ったご飯を神社境内のベンチで食べる。食べながら木々を見上げ、コンパクトカメラで木漏れ日の写真を撮る📷
午後の仕事をする

帰宅後:
着替えて、自転車で銭湯へ♨
その後、地下街にあるいつもの飲み屋に行く🍺

夜:
小説を読みながら寝落ち📕

<休日>
部屋をほうきで掃き掃除
コインランドリーで仕事着などを洗濯
古本屋で100円コーナーの棚から小説を1冊購入📕(店主が本について一言感想を述べる)
写真を現像に出し、プリントした写真を受け取る
夕方、馴染みの小料理屋に行く🥃

スポンサーリンク

平山の月の生活費予想

ここから本題です。上記のような生活パターンを元に、それぞれの出費を考えてみました。

家賃:約35,000円

調べたところ映画に使われたアパートは実在するようですが、家賃まではわからなかったです。通勤途中でスカイツリーが見えるので、浅草(台東区)あたりかなと思います。1階がトイレと流し、2階が部屋という不思議な間取りで、かなり年季が入ったようなアパートでした。たぶん駅からも遠そうです。

同じような間取りの部屋は見つかりませんでしたが、おそらくこんな感じのアパートではと思います。この物件の場合は、賃料2.8万、管理費3000円です。

掲載元:at home

光熱費:4,500円

  • ガス 1500円
  • 水道 1500円
  • 電気 1500円

ここは適当です。お風呂は銭湯だし、洗濯もコインランドリーだし、家にいる時間も少ないので、光熱費はかなり低めなのではと思います🙄。もっと安いかもしれません。特に電気代については、普通に暮らしている自分ですら2000円に近いときもありますしねぇ。ただ、植木用のライトが常時ついていたので、その分を入れるとこのくらいかなと。

通信費:3,000円

スマホでなく携帯を使っていました。
電話で仕事のやりとりをすることもあるようなので、普通の通話プランとしてこのくらいかなと。

食費:60,000円

  • 朝:缶コーヒー 140円x30日=4200円 (缶コーヒーは休日も飲んでると推測)
  • 昼:サンドイッチ、牛乳など 500円くらいx 20日=10000円(昼は土日は食べないと推測)
  • 夜:平日 1500円(飲み屋の会計シーンから推測)x20日=30000円
    休日 3000円 x 4日=12000円(小料理屋)

合計:56200円 →約6万円

平日の居酒屋は、浅草地下街に実際ある「福ちゃん」という焼きそば屋さんらしいです。
映画のシーンと合わせて推測すると、おそらくお酒1杯にお通しとメイン1品(たぶん焼きそば)くらいしか食べてないんじゃないかと思います。テーブル上の会計が一瞬映ったのですが、1000円+小銭だったので、たぶん1500円以内かなと。

週末の小料理屋は、お酒も2杯は飲んでそうだし、いつもポテサラを食べているようなので、それなりにお金を使っていると推測しました。ただ、週休2日として、残りの1日の休日はどうしているのか謎です。料理はしなさそうなので、お弁当とか買って食べてるのかもしれません。謎の部分も含めて約6万円としました。

その他生活費:約20,000円

  • 銭湯♨:520円 x 30日=15600円
    映画に出てきたのは墨田区にある電気湯という銭湯らしいです。他の銭湯も見てみましたが、今はどこも500円が平均なんですね。昔は300円くらいのイメージでしたが。
  • コインランドリー👖:500円x4日=2000円
    調べたところ、コインランドリーは最安でも乾燥機あわせて500円くらいのようです。下町の個人経営のお店なのでこのくらいかなと(洗濯は1回でまとめてやる)。

合計:17600円+洗剤やトイレットペーパーなどの雑費

趣味:約6,000円

  • 小説📕(毎週末1冊買うとして):100円x4回=400円
  • 写真📷(フィルム現像+プリント代+フィルム代):
    800円+960円(1枚40円x24枚)+1000円=2760x2(月2本撮影するとして)=5520円

ちなみに、植木は神社境内の木の根元に生えてるのを(住職に目で了承を得て)引っこ抜いていたので、原価0円かと思います。

フィルム写真のプリント代もフィルム代も相場がわからず調べるのに手間取りました💦。写真のプリントは現像も含めて1000円くらいの記憶だったのですが、今はこんなにするんですかね😨?
平山の写真はモノクロだったので、モノクロフィルムを調べましたが、どんなに安くても1つ1000円はしそうです。映画のシーンでは「Holga」と見えた気もしたけど、まぁ良いか。

トータル生活費

以上を合計すると:

家賃: 35,000円
光熱費:  4,500円
通信費:  3,000円
食費:   60,000円
その他:20,000円
趣味:    6,000円
合計:12万8500円

とういことで、約13万円。もしガソリン代も自分持ちだとすると、+1万で14万円くらいでしょうか。まさかの自分の生活費より高い結果となりました。

面白かったのが、「パーフェクトデイズ 主人公 生活費」で検索すると、何件か同じような記事が出てきたことです(やっぱり自分以外にも気になってた人がいたんだなと😆)。他の人の見積もりは、月15~16万円と自分よりもやや高めでした。
家賃や趣味代をいくらで見積もるかでも大きく変わるようですが、共通しているのはやはり食費が高いことです。やっぱり毎日外食は高くつきますねぇ。

スポンサーリンク

自分は平山のような生活ができるか

いろんな意味で自分だったら平山の生活ができるか、どう思うかを考えてみました。

生活水準として

月10万円生活をしている自分にとって、毎日外飲みできる生活はむしろ羨ましい🤤。
わたしも居酒屋でポテサラ食いたいわ!と思うくらいでした。
銭湯は個人的には苦手ですが、好きな人にとっては幸せなのではと。
洗濯機は自分はできれば家に欲しいですが、ミニマリストの間ではコインランドリー生活も珍しくないと思います。
住居は…わたしはセキュリティ面や築年数を重視するので、平山のようなアパートはちょっと厳しいかと😑。

趣味のフィルム写真は、今となってはむしろ贅沢だなぁと思います。
平山が今でもフィルムカメラを使っているのは、昔からの馴染みの方法だからか、フィルムへのこだわりからかは不明ですが、出来の悪い写真はさっさと破って捨てていたので、それなりにこだわりはあるのだと思います。

カセットテープも、売れば数千円~1万円以上の価値があるとわかっても手放そうとはしないあたり、昔から馴染んでいるものへの愛着を大事にしている人ではないかと思われます。

結論としては、自分だったら住居は風呂付で築浅が良いけど、食費と趣味はむしろ自分の方がお金がかかってないなぁというくらいなので、彼のような生活ができるかは半々という感じです。

生き方について

好きな音楽を聞いて、小説を読んで、写真も楽しむ。
馴染みの居酒屋があって、「おかえり」と言ってくれる主人がいて、地元に居場所がある。

仕事はおそらく他人から見れば、「必要だけど人気のない仕事」の上位に入りそうですが、本人は自分で掃除道具を作るほど、こだわりを持って徹底してやっている(平山の場合、おそらくどの仕事に対してもそうするのではと思いますが)。それを可能にする健康な体もある。

家族とは疎遠になっているけど、家出して自分を頼ってくれる姪もいるし(親戚とはいえ、おじさんの家に泊まるって相当信頼してる証拠と思う)、妹とだって最低限お互いを気遣う関係ではある。

総合して考えると、全然悪い人生ではないなぁとわたしには思えます。自分にとって大事なこととそうでないことを知っている、自分なりの幸せを知っているという点で、羨ましいなとも思いました。一人飲みはいつか自分もやってみたい😌

ということで最後は映画の感想みたくなってしまいましたが、以上「パーフェクト・デイズ 主人公の生活費を考えてみた」でした!

タイトルとURLをコピーしました