卵巣嚢腫ができました④:自ら救急車を呼ぶ【50代一人暮らし(女)の健康日記】

卵巣嚢腫 健康・メンタル

自主的に受けた検診で卵巣に嚢腫(嚢胞)らしきものが見つかった話の4回目です。

思ったほど記事が長引いてしまったので、結論を先に申しますと、今のところ手術はせずに経過観察でおります。そこに至るまでの記録を自分の備忘録かつ誰かの役に立てばと思い書いております。

年があけて3日目の朝。

クリニックは5日から開くので、あと2日頑張ればなんとか大丈夫…と思っていたものの、痛みは増すばかり。

最初は、立つ、座る、かがむ、起きる、といった腰を曲げる動作で痛みを感じる状態だったのですが、その痛みのレベルが増々強くなってきました。

当然、着替えるのも辛いので、もやは一日パジャマで過ごす状態。
そ~っと座ってそ~っと立つ、なるべく移動の回数を減らす、といった生活をしていました。

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家族への連絡をどうするか考える

普段から人に頼り慣れていない(?)のかもしれませんが、こういうときに家族に助けを求めるという発想はあまりありませんでした。車があれば病院に連れて行ってもらうなどあったのかもしれませんが、腰の悪い母と子持ちの姉に、わざわざ来て家事を手伝ってもらう、というほどでもなく。

家族や親しい友人には検査のことを伝えていたので、結果を報告するねとは言っていたものの、まさか布団の中で痛みを抱えているとまでは伝えていません。

とりあえず、たまたま姉とメールのやりとりをしていたので、現状だけ伝えておきました。

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3日目の夜にいよいよ限界が

あと2日我慢すればと思っていたものの、3日目の夜中になり、「下手すると起き上がれなくなるかもしれない」と不安になりました。一人暮らしでこれは避けねばなりません。

予定を繰り上げてどこでも良いから病院に行こうと思い、4日から開業している病院がないか布団の中でスマホを見ながらせっせと探したところ、幸い市内に女医さんのクリニックがありました。

以前から存在を知っていたものの、ネットの評判が最悪だったので通ったことはなかったのですが 、背に腹は代えられないと…いうかむしろこの時は、この病院が救世主のように輝いて見え?、Webから即座に予約を入ました。

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救急車のお世話になる

予約を入れた病院は駅から近かったので、タクシーを呼んで行けばなんとかなるだろうと思っていました。

しかし、朝になってみると、もはや歩くのもちょっと無理じゃないか?というまでの痛みに…。

なんとか下まで降りてタクシーに乗れたとしても、病院はタクシーを降りてから歩かないといけない場所にあり、どう考えてもたどり着けないのではないか…。

結局、救急車を呼びました。

この状態で救急車を呼んで良いのか、賛否両論あるかと思います。救急車って発作を起こしている人とか、今にも死にそうな人が呼ぶイメージですし、本当に必要としている人に救急車がまわらなくなるんじゃないかとか、正直いろいろ気になりました。

でも、一人暮らしの場合、死にそうになったらもう手遅れです。救急隊が来たときに自分でドアのカギを開けられる余力を残しておかなければいけない。このまま倒れて変な状態で発見されるよりは、いろんな人への迷惑は少ない…と考え、電話をすることにしました。

幸か不幸か普段から救急車がよく通る場所に住んでいるため、想像以上に早く到着してくれました。

車内ではすぐに搬送はされず、通院歴や飲んでる薬などいろいろと質問を受けながら待機していました。ほどなく市内の病院に運ばれ、救急車から車いすに乗せてもらい、診察へ。

診察の先生からは、社内で受けたのと同じ質問をされ「カルテに書いてあることをなんで聞くんだろう…」と思ったのですが、たぶん読むより聞いた方が早いからなのだろうと思います。

とりえあえず、病院では同じ説明を何度もすることになる、と思っておいた方が良さそうです(刑事ドラマで良くある「その話、前の刑事さんにもしましたけど」みたいな状態です)。

持っていたMRIの結果を見てもらい、かつ血液検査とエコーのような検査を受けました。

MRIの結果では、4×5センチくらいの大きさだったものの、幸い卵巣はねじれているわけではなく、血液検査の結果でも、炎症を起こしている可能性も低いとのことでした。

もしねじれたり破裂していたりすると物凄い痛みだと聞いており、確かに過去に経験した子宮内膜症のときも、もっとひどい痛みでした。

今回のように日に日に痛くなるというのとは違っており、それもあって、クリニックが開くまでなんとか我慢できるかなと自分でも思っていたのですが…。

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1日入院する

結局その日は、座薬を貰い、痛みは治まりました。

痛みの原因は、腫れて膜(?)が引っ張られてることや、腸の蠕動(ぜんどう)運動に刺激されて痛くなるなどがあり得るようですが、結局よくわからずふわっとしたままでした。

薬を貰って帰るつもりだったのですが、また痛くなったときに座薬が効くかはわからないとの理由で、大事をとって入院することになりました(この時点でPCR検査も受診)。

生まれて約50年。人生初の入院でした。

まったく準備していなかったうえ、普段持ち歩いてた歯ブラシも、在宅ワークになってから荷物に入れておらず、お泊りグッズは何一つない状態。

でも、今の病院は便利ですね。そんな場合でも問題なし。

パジャマはレンタル(確か400円くらい)もできるし、コンビニでタオルや歯ブラシも買えます(病院によってはコンビニがないとこもありますが)。

ただ、コロナのため自分で自由に買い物は行けず、看護婦さんに歯ブラシだけ買ってきて貰いました。

着替えるのも病院のシャワーを使うのも面倒だった(というか嫌だった)ので、一晩くらい良いわと思い、歯だけ磨いてその日は寝ました。
我ながらワイルドというか、怠け度合いが半端ないというか…。とりあえず冬で良かった。(普段はシャワーを浴びずにベッドには入れない性分なので、このあたりの心理は自分でもよくわかりません)。

家を出る間際にスマホの充電器だけ急いで持っておいたので良かったです。
スマホのおかげ病室の退屈さも夜の消灯の早さもなんとかしのげました。

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病院食。さすが品数多し
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入院費に愕然

翌日無事に退院することになったのですが、明細を見てちょっと過呼吸になりそうでした。

さ、さんまんはっせん??

これ保険きいてますかね、なんかの間違いじゃないですかね

と何度か聞いてしまいました。

3割負担でこの料金。急患だからかと思い説明を聞きましたが、そういうわけでもないようです。
DPC算定制度というのを取っているらしく、良くも悪くも一律料金のようなのですが、入院費は1日平均1.5~2万とネットには書いてあったので、今考えてもぼったく…余分に取られているのではと思いたくもなり。

幸い保険で入院費5000円x2日=1万円がおりましたが(保険やめてなくてヨカッタ)、それでも1日約3万円の入院費です。

【1泊入院でかかった費用合計】

  • 入院費:38400円
  • 歯ブラシ:370円(コンビニなので高い)
  • 飲料:400円(自販機で水やらお茶やら買いまくり)
    計:約4万円-保険1万=3万円なり

普段せっせと節約しているのに思わぬ出費ですが、ここから何か教訓を得るとするならば…

急患も受け付けている病院を普段からチェックしておこう

ということでしょうか。

救急相談センターに電話をしたときに病院に行っていればとも言えますが、痛みを抱えながら道に迷ったり長時間待つのが嫌だったので、普段から行き慣れている病院があれば良いのかなと思いました。

今後は何かあったら今回お世話になった病院に、自分でタクシーで行けると思います。

ひとまず痛みは治まったものの、根本原因(卵巣嚢胞)を抱えたまま、翌日やっとこさクリニックに行きました(まだ続く)。

【補足】
ちなみに、保険金の手続きは思った以上に簡単でした。

1泊の入院だけだったせいか、ネットから必要事項を記入して、病院の領収書の画像をアップするだけで、数日後には振り込まれていました。

保険金の請求は書類が沢山必要で面倒で時間がかかるというイメージでしたが、短い入院はそうでもないようです。

婦人科系の保険には入っていないのですが、入院費はもらえたので、やめようと思っていた保険をもう1年だけ継続することにしました。

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