自主的に受けた検診で卵巣に嚢腫(嚢胞)らしきものが見つかった話の3回目です。
MRIの検査も無事に終わり、その結果を年明けにクリニックに聞きに行くことになっていました。
腫瘍の大きさが4センチほどだったためか、MRI自体も年明けに受診でも良いと言われていたくらいなので、そんなに緊急を要するものではないのだなと思っておりました。
ところが…
年末から腹部に痛みが
年末の30日を過ぎた頃から、なんとなく腹部に痛みを感じ始めました。
31日は実家に帰る予定になっていましたが、その頃には明らかに痛みを意識するようになり、体を曲げたり歩いたりするとちょっと痛いなと思っていました。
ただ、食欲も普通にあり、歩くことは問題なかったので、予定通りに実家に帰りました。
母には、検査で腫瘍があったのでもしかすると手術かも…とさらっと話した程度で、翌朝の元旦には自分の家に戻りました。
しばらくすれば痛みが治まるかなと思ったのですが、実家から帰る頃には、とりあえず歩くことはできるけど早歩きは無理だな…というくらいに痛みが増していました。
食欲はあったものの、なんとなく心配だったので食事を控えめにし、ひたすら家でおとなしく過ごしました。
なんでこういうときに痛くなるかな…と思いながら、クリニックの開業日まで痛みがひどくならないようにひたすら祈っていました。
救急相談センターへ電話してみる
元旦を過ぎても、痛みは治まるどころかひどくなってきたので、さすがに心配になり「救急相談センター」に電話してみました。
救急相談センターとは、救急車を呼ぶべきか迷う時や、呼ぶほどではないけど相談したい時などに連絡ができるところです。
いざという時のために普段からスマホの連絡帳に番号を入れていたので、初めて電話をしてみました。
最初は通じなかったので、番号が変わったのか?と思ったら、#7119のシャープ(#)を登録し忘れていたのに気づきました(焦っている時でなくてヨカッタネ)。
ちなみに、#7119が話し中などで繋がらない場合は、地域ごとに別の番号も用意されているようです。
以下が電話でのだいたいのやりとりです(ややうろ覚え)。
自分「あの数日前から腹痛があり…」とつらつらと話してみる。
電話口「病院をお探しですが、それとも症状のご相談ですか」
自分「相談です」
電話口「看護師と変わります」
ほどなくして女性の看護師の方が電話口へ。
そこで、検査を受けていることや結果を聞き行く予定であることなどを説明しました。
看護師「ご自分で病院に行けますか?」
自分「行けると思います」
看護師「それではいくつか紹介します」
と言われ、5件くらい紹介してもらいました。
ただ、年末年始中で開いている病院が少ないため、市内の病院は1つだけ。しかも駅から遠い。
その他の市外の病院も、どれも知らない場所にありました。
さらに、行く前に電話をして診てもらえるか聞いてみないといけないという。
自分「行かないとまずいでしょうか…」←ここでダダをこねる
看護師「卵巣がねじれているかもしれませんし。命に係わるかもしれませんので…」
ここで文字通りのキラーワードが出ました。
「命に係わるかもしれない」
そう言われ、とりあえず「わかりました」と答えて電話を切りました。
それでも自宅待機を続ける
電話をして気づいたのですが、自分としては病院に行きたかったのではなく「このままでも大丈夫」という安心感が欲しかったのでした。
残念ながら期待とは違う答えが返ってきてしまい、しばし考えました。
今ここで病院に行ったらどうなるだろか。
おそらく寒空の中、痛みを抱えて、場所がわからず迷った挙句、待合室で長々と待たされるに違いない。そんな姿が容易に浮かびました。
どんな検査をされるのかもわからないし、お金もかかったうえ、かえって症状がひどくなり、さんざんな結果になるのではないか…。
そう考えたのにも理由がありまして、以前、子宮内膜症で激しい痛みに襲われたとき、友人に車で病院に連れて行ってもらったものの、外来ということですぐに診てもらえなかったという経験がありました。
待合室で横たわりながら、通り過ぎた看護師さんに思わず「すみません…痛いんです」と訴えてみたものの順番を待つしかなく、「安楽死を考えた人は素晴らしい」と思ったのを今でも覚えています。
たまたまその病院がそうだったのかもしれませんが、そんな記憶もあって、このまま病院に行っても余計辛くなるだけなと思いました。
とはいえ「卵巣がねじれる可能性がある」というのが気になったので、ネットで調べたところ、5~6センチになるとねじれや破裂でものすごく痛むらしいという情報がありました(T-T)。
自分のはまだ4センチで猶予がある…。電話口の看護師さんは、10分弱の会話をもとに、職務の責任上考え得る最悪のケースを言っただけなのではないか。
数時間考えた結果、病院に行くのはやめました。
仮にそれで寿命が短くなったしても、せっかくの休みを病院で苦しみながら1日潰すより、自分の部屋でゆっくり過ごしたい!(とりあえず動かなければ痛みもないし)と思い、その日は、ロキソニンを飲みつつ、好きな本を読んだり映画を見たりして楽しいと思える時間を過ごしました。
しかし、痛みはこの後さらに増していき…(つづく)。
予定では3回くらいで書き終わるはずだったのですが、思いのほか長引いてしまいました。
救急相談センターは知らない人も意外と多いかもしれないので、少し詳細に書いてみました。1人暮らしの方は特に知っておくと、誰かに相談できるというだけでも心強いかと思います。